カナダで研究留学中~無気力大学生だった自分へのメッセージ~

僕は、水のある風景が好きです。海や川、湖。透明で綺麗なその光景は、見るだけで心が洗われるかのようで、いつまでも飽きずにその流れを眺めていたくなります。 その景色を、将来の子供達にも見せてあげたい。そんな思いから下水処理の研究を選び、現在はカナダの大学に訪問研究員として1年間の研究留学をしながら、日本にまだ普及していない新技術を学んでいます。思考を現実に。死ぬ時に振り返って、納得出来る人生を。

ホタルの飛ぶ川に底が見えそうな程澄んだ湖、どこまでも青い海。その素晴らしい景色を、将来の子供達にも変わらぬまま見せてあげたい。そんな思いから下水処理の研究を選び、現在はカナダで1年間の研究留学をしながら、日本にまだ普及していない新技術を学んでいます。日々の考えを思うまま、無気力学生だった自分へのメッセージとして綴ります。 追記 帰国し、国立研究所で非常勤研究員として働き始めました。薄給に耐えつつ、修行中。

何故博士になりたいのか。

こんにちは。

今日は4月の最終日でした。日本では新学期ですが、こちらでは学期が終わり、学生も何だか少なく見えます。

 

最近というか、オランダから帰ってからですが、修士課程を終えてからどうするかについて考えていました。どうするかというか、博士課程に行くための武器を身に着けに来たつもりだったのですが、その気持ちがどこから来るのか、分からなかったからです。

というのも、こんな記事を見つけたからです。

neuro-educator.com

 

一概には言えないとはいえ、単純にお金だけ見れば、博士って余程の物好き位しか、行こうとは思わないよなあと。わざわざ休学して私費留学してまで、研究してる自分はまあ、アホだなあと。頭の中でぐるぐると理由を考えていたわけです。

 

何故博士になりたいのか。

正直、特に「博士」が欲しい訳でも「アカデミックの分野に進みたい」という訳でも無いです。お金もあればあるだけ欲しいです。

ただ、大学で学んだのにそれを活かさず別の分野の仕事をする日本の社会にずっと違和感を感じていたというのもあるし、ジェネラリストより、スペシャリストがこれからの世界は必要とされるだろうとか、小賢しい理由も頭の片隅に浮かんでたりします。

あと、身の回りでかっこいいと思った人が大学の教授だったからというのが大きいのかなと思います。両親よりも年齢が高いのに、広い見識と洞察力、行動力でバリバリ働いている先生方のバイタリティに憧れるし、研究テーマを楽しそうに話す姿を見てこんな風に人生を過ごしたいと思ったのが博士課程を考え始めたきっかけだった気がします。

 

何となく色々と書きましたけど、ともあれ、今の自分が夢中で研究のプロポーザルを書いていて、少なくとも自分の性には合っているし、それでいいじゃないかと、なんだか自分は結局何に悩んでたんだか分からないままに、腑に落ちたのでした。

 

今日はこの辺で。