帰国して一年経った今
お久しぶりです。小倉です。
帰国して1年が経ちました。
今年で大学を卒業し、長年住んだ宿舎から離れることになり、
深い感慨を覚えながら徒歩10分くらいのアパートに引っ越しました。
部屋に照明灯が無く真っ暗なため、初出勤を明日に控えながらも、
大学のパソコン室で論文を推敲し、今作業を終えてこのブログを書いています。
収益化のためにちゃんと準備してからとか、
体裁を整えてから書こうとか考えていたら全く書いていなかったので、
これからはカッコつけずに思うまま書こうと思っています。
明日(正確には今日)から新社会人ということで、節目でもあるので、
昨年の振り返りと今の心境を記しておきたいと思います。
博士課程としてまた同じ研究所に戻ろうと意気揚々と帰国した後、
暫くはトビタテのブランドマネージャーとして
母校や他校で留学相談に力を入れていました。
要は広報とか、調整役ですが、実際好きなことを好きなようにするだけです。
僕は自分がトビタテに応募したときに先輩に相談に乗っていただいた事が有難かったので、留学相談ばかりをしていました。
FBで公開グループを作成し、トビタテのネットワークを通じて
大使館やあしなが育英会さんのイベントで留学経験をシェアさせて頂いていました。
オンライン・オフライン含めて1年で200人くらいお話できたと思います。
リンク:トビタテオンライン相談会(応募者はこちらで相談乗ります。)
https://www.facebook.com/groups/539724749846277/?ref=bookmarks
帰国して3か月が経ち、ぼちぼち奨学金のためにIELTSの準備を始めていた6月。
留学先でお世話になった博士の学生から、メッセージを受け取ります。
"Hello shun, we have bad news"
お世話になっていたTay博士が、急逝されたという連絡でした。
呆然としながらも、お金もないので取り敢えず仕事を探そうと就活をする傍ら、
科学技術の発展と地球貢献を目指しているリバネスという企業様とご縁があり、
主催されているテックプランターというインキュベーションコンテストに参加させて頂いていました。
そこでありがたいことに賞を頂き、研究の成果が認められて社会に貢献できることの嬉しさに涙し、既に技術職として内定は頂いていたものの、「やっぱり研究と関わっていきたい」と思い直し、年の暮れに内定を辞退。その後色々な方のお力を借りて卒業式の前日に農研機構様に研究職としての就職が決まりました。
リンク:茨城テックプランター2019
https://techplanter.com/2019/11/12/2019-11-9-ibaraki-grandprix/
※嬉しさにガチ泣きしてて、顔がクシャクシャです。
就職といっても単年度契約の契約社員で、昇給もボーナスも退職金もありません。時給1500円です。暇ができる度に、辞退した内定先を想って「早まったかなあ・・・。」と考えています。
とはいえ、辞退していなかったとしても未練を抱えたまま悶々としながら仕事を続けていたのかと思うと、結局自分にはこの道しか無かったようにも思います。
農研機構でのお仕事は、主にデータ分析で、簡単に言うと豚の成績表を作ることになります。
自分の研究とはあまり接点は無いのですが、仕事の知識が研究に活かせると思うとやる気が出ます。
住まいは変わらずつくばなので、退社後や週末に古巣のラボに戻って研究も出来そうなので、楽しみです。
最近考えたこと2つ
1つ目は決断することについて。
私は優柔不断な性格で、多くの可能性を残そうと何も決めずに、行動を起こさずに時間を浪費してきたなと都度思います。
悩むは答えを出さず、実際は思考停止している状態。考えて、仮説のもとに計画を立てて、それに従って行動する。その繰り返しで人生は進んでいくものであり、何もしないと何も始まらない。
さっさと決めて、あとはそれを達成する事だけに注力すること。考えながら動くこと。
2つ目は幸せや自由について。
幸せに働きたい、自由に生きたいと漠然と思ってきましたが、それはつまり自分の納得できる生き方をすること。自分の理に従ってそれを実行することなのかなと少しずつ腹落ちしています。どんな人生を歩んだとしても、その結果が何につながったとしても、それで良かったと最後に笑っている自分でありたいと思っています。
きょうはこの辺で。